基礎研修
社会福祉士会の「生涯研修制度」
■日本社会福祉士会および各都道府県社会福祉士会では、「生涯研修制度」を共有しています。社会福祉士である会員が段階的・計画的なスキルアップを目指して自己研鑽を積んでいくことを応援する制度です。
*生涯研修制度の概要はこちら(日本社会福祉士会生涯研修センターホームページへリンク)
■「生涯研修制度」の課程は【基礎課程】と【専門課程】 から構成されています。
・基礎課程は、都道府県社会福祉士会に新しく入会した社会福祉士が必ず受講する課程としており、専門課程は、基礎研修を修了した会員がさらに研鑽を積むための課程として、自ら立てた研修計画に従い受講するものとして位置づけています。
・専門課程は、共通研修と分野別研修で構成されています。共通研修は、社会福祉士として分野に関わらず共通に必要な事項の研修で、分野別研修は分野別の研修です
基礎課程(基礎研修)
■「生涯研修制度」の【基礎課程】は、入会して最初に受けていただきたい研修課程です。
■基礎研修Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの3つの研修からなり、社会福祉士として必要な基礎知識を(最短で)3年間かけて学んでいきます。
*基礎研修の全体像はこちら(日本社会福祉士会作成)
■基礎研修Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを修了することで認定社会福祉士に必要な研修の単位が取得できます。また、社会福祉士会が実施する成年後見人養成の研修を受講するためには基礎研修Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを修了する必要があります。
基礎研修の目標
社会福祉士として共通に必要な価値・知識・技術を学び、社会福祉士の専門性の基礎を身につける。
基礎研修の到達目標
- 社会福祉士の倫理綱領を実践に結びつけて理解する。
- 社会福祉士に共通する専門性の基礎を身につける。
- 相談援助の実践モデルをふまえた実践ができる。
- スーパービジョンについて理解ができる。
- 実践力や専門性を高めるために自己研鑽ができる。
- 実践研究の基礎を身につける。
基礎研修Ⅰ
社会福祉士としての自覚を深め、実践の基礎となる「価値・知識・技術」の概要を学ぶ。会の歴史や倫理綱領、共通基盤の必要性など。
基礎研修Ⅱ
社会福祉士として共通に必要な実践の基礎的知識や技術を学ぶ。倫理綱領や行動規範をふまえた実践の理解、共通基盤と実践との関係、ソーシャルワークの展開過程、スーパービジョンの理解など。
基礎研修Ⅲ
基礎研修Ⅰ、Ⅱ 、Ⅲの一連のカリキュラムの最終課程。権利擁護実践の基礎、ソーシャルワーク理論をふまえた援助システムの理解、地域福祉システムと実践の関係、スーパービジョンの体験など。
基礎研修に参加するメリット
- 認定社会福祉士の研修単位が取れます。基礎研修Ⅰ~Ⅲまでを、Ⅰの初回受講年度から6年度以内に修了することで、認定社会福祉士の認定申請に必要な共通専門課程10単位が取得できます。
- 当会の専門研修のなかには、基礎課程の修了が受講要件となっているものもあります(成年後見人材育成研修など)。
- 課題レポートも集合研修もたくさんありますが、仲間とともにじっくり楽しく学べます。
2024(R6)年度の基礎研修について
開催方式
新潟県社会福祉士会では、2024年度の基礎研修を以下の方法で開催します(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲすべて)。
講義 | 日本社会福祉士会のe-ラーニング講座(オンデマンド配信)で視聴 |
演習 | 原則、双方向性オンライン(Zoom)で実施する(※数日程度、対面集合日を設定する可能性があります) |
*これまで基礎研修におけるオンラインの活用はコロナ禍対応としてのみ認められてきましたが、認定社会福祉士認証・認定機構は、2024年度よりオンラインの活用をコロナ禍対応ではなく恒常的な仕組みとして認めることとしました。
各研修の詳細(開催要項、日程等)
「研修・講座」のページからご確認ください(「基礎研修」で絞り込み検索が可能です)
基礎研修の単位取得について
- 『基礎研修』には、「社会福祉士会の生涯研修制度の基礎研修」という側面と、「認定社会福祉士認証・認定機構(以下、認定機構)に認証された基礎研修」という2つの側面があります。
- 「認証された基礎研修」としては基礎研修Ⅰ~Ⅲを6年間で修了することで、認定社会福祉士の研修単位が取得できます。
- 基礎研修において未修了科目があるまま、その後受講をしていなかった方におかれましては、未修了科目の受講から再開が可能です。これを基礎研修課程における「期間延長」と言います。
ただし、認定社会福祉士の認定申請の単位とするためには期間延長できる期間に制限があります。
再開をご希望の場合やご自身の状況を確認したい場合など、事務局へお問合せください。
基礎研修に関するQ&A(日本社会福祉士会生涯研修センターホームページ「よくある質問」にリンク)